Japanese And Kyrgyztan Language Project (JAKL-P)

私たちは、キルギス語〜日本語の辞書、日本人用のキルギス語教科書と、キルギス人用の日本語教科書を作る研究を行っています。

私たちは、すばらしい偶然のめぐり合わせから、キルギス人の歌手、弁護士、通訳との交流を持つことになりました。

キルギス共和国では、キルギス語が国語に、ロシア語が公用語に制定されています。
この2つは同じキリル文字を使っていますが、全くの別物と言っていいほど違います。

日本にはロシア語の教科書は充実していますが、キルギス語の教科書については「無い」と言っても過言ではなく、私たちは翻訳サイトと限られた研究結果から学ばざるを得ませんでした。

さらに私たちが困ったのは、「日本語〜キルギス語の辞書が貧弱」ということでした。
日本語〜ロシア語の辞書は充実しています。キルギス語〜ロシア語の辞書もそれなりのものがあります。しかし、日本語〜キルギス語の辞書はほとんど整備されていません。よって、まだましな研究が進んでいる英語を介しての翻訳を余儀なくされますが、キルギス語〜英語、英語〜日本語は、文法構造の違いが大きく、逆翻訳を行うとまったく違うものとなることが多くあります。実は、キルギス語と日本語は文法構造がよく似ており、研究を行えばダイレクトに翻訳できるようになる可能性を秘めているのでは、と、私たちは考えています。(余談ですが、ロシア語は、大阪ことばとよく似ています。)

そこで、私たちは、たまたまキルギス語の生き字引とも言われる方を雇用したことから、この研究に取り掛かることにいたしました。